魔の2歳児!癇癪(かんしゃく)の原因や対処法を体験談とともに解説!

魔の2歳児!癇癪の原因と対処法

2歳児と言えば「イヤイヤ期」や「魔の2歳児」という言葉が目立ちます。

2歳児は成長発達において、自我が芽生えてきて何でも自分でやりたがるお年頃です。
そして「イヤイヤ期」と重なることで、子どもの2歳前後は癇癪を起こしやすい時期といえるでしょう。

疑問をもつ女性

なんでこんなに大声で泣くの~?!

悲しむ女性

毎日癇癪を起こされて疲れた…

怒る女性

子どもだからしょうがないと分かっていてもイライラする…!

子どもの癇癪にウンザリしているママやパパも多いでしょう。
しかし、2歳の子どもが癇癪を起こすのには、ちゃんとした理由があったんです!

この記事では、

  • 2歳児の癇癪の原因
  • 癇癪が起きた時の対処法とNG例
  • 癇癪を起こさないためにやるべきこと

上記について、詳しく解説していきます。

雨宮陽子

2人の乳幼児を子育て中の私の体験談も入れてます!

子どもの癇癪を前向きに捉えられるお手伝いが出来たら嬉しいです。

目次

2歳児に起きやすい癇癪の原因

泣いている男の子

まず、2歳児が起こす癇癪(かんしゃく)とは、簡単に言うと感情を爆発させること
大声で泣いたり、地面に寝転がって手足をバタバタさせたり、物を投げたり…。

そんな癇癪ですが、早い子で1歳半頃から始まります
そして2歳でピークを迎え、3〜4歳で徐々に落ち着いてきます。

私の息子は生まれた時から大人しい方で、2歳になってからも癇癪を起こすことなく過ごしていました。
それでも、2歳の終わり頃から少しずつ癇癪が出てきました。

親からすれば、子どもの癇癪はイライラの種ですよね。
ですが、そもそも2歳児はなぜ癇癪を起こしてしまうのでしょうか?
その原因を紐解いていきましょう!

自分の欲求が通らない!

2歳児の心の中
  • 「ほしいオモチャを買ってもらえなかった!」
  • 「いつも食べてるお菓子が無かった!」
  • 「ママと一緒に遊んでほしいのに、家事を優先した!」
  • 「コレで遊びたいのに、危ないからと止められた!」

このあたり、あるあるじゃないでしょうか。

まだまだ成長途中の子ども。
2歳児は理性で感情を抑えることがまだ難しいです。

怒り、悲しみ、不満、不安…。
そんな欲求不満が爆発し、癇癪となってあらわれます。

雨宮陽子

我が家の息子の場合、朝ごはんに「アンパンマンのスティックパン」を食べたがります。
しかし、毎日出せるものでもなく…。
私が「パン無いよ~。ごはん食べようか~」と言うと、ギャーギャー言いながら、いつもパンが入っている引き出しの中を見ています。
無いと分かってもしばらくギャーーー!となってます(笑)

言葉がうまく出せない!

2歳児の心の中
  • この気持ちをどんな言葉にすれば伝わるの?
  • ママはどうして分かってくれないの?
  • 口から上手に言葉が出てくれない!

2歳児は、まだまだ頭の中の引き出しにある言葉が少ないもの。
何か要求を伝えたくても、家族や友達に伝えるための言葉を選ぶのも難しいのです。
やっと選んだのに、相手にうまく伝わらず、癇癪を起こして「わかって~!」と主張しているのです。

雨宮陽子

我が家の息子は、成長発達がのんびり屋さん。
言葉が出た時期も遅く、3歳になった今でも言葉の種類は少ないです。
自分が知っている言葉から、なんとか近い言葉を出して伝えようとしてます。
ですが、大人目線だと使い方や意味が間違っているので、なかなか伝わらず…待つのはギャン泣きです(笑)

体をうまく使えない!

2歳児の心の中
  • 大事なオモチャを落としちゃった!
  • スプーンで上手にすくえない!
  • 自分でやりたかったのに、ママが先にやった!

細かい動作がまだまだ苦手な2歳児さん。
自分の思った通りに体が動かなかったり失敗してしまうと、癇癪を起こしてしまいます。

また、2歳頃は自立心が芽生えてくる時期でもあります。
赤ちゃんの頃から何でもお世話をしていたママやパパにとっては
「一人で大丈夫かな?」
と心配になって、つい先回りしてしまいがち。

ですが先回りしてしまうと、子どもの「自分でできるのに!」という気持ちが癇癪としてあらわれます。

雨宮陽子

息子はブロック遊びが大好き。
ですが、ブロック同士がうまくはまらないと、癇癪を起こし、最終的に1つずつ外して投げ捨ててます(笑)

気持ちがうまく処理できない!

2歳児の心の中
  • いやな気分になったけど、どうしたらいいか分からない!
  • 悲しい気持ちになったけど、どうすればいいのか分からない!
  • 怒ってるけど、この気持ちを止められない!

大人であれば、運動したりカラオケに行ったりと、ある程度上手にストレス発散が出来ます。
ですが、2歳児はまだ上手に自分の気持ちを処理できません。
また、自分の思い通りに事が進まない時に、どうしたらいいか、まだまだ分かっていません。

雨宮陽子

私も息子が癇癪を起こすのを見ていると
「今怒っているのかな?悲しいのかな?」
と分からない時があります。
もしかしたら息子自身も分かってなかったのかもしれませんね。

癇癪が起きた時の対処法

泣いている女の子と、抱っこするパパ
疑問をもつ女性

2歳児が癇癪を起こす原因は分かったけど、じゃあ実際に癇癪が起きたらどうしたらいいの?

子どもが癇癪を起こした時、親は冷静になって、次の対処法を実践してみてください。

安全な環境か確認する

今癇癪を起こしている場所に危険がないか確認しましょう!

外出先はもちろん、家の中であっても、鋭い物や熱い物、硬い物など…。
頭を壁や床に打ちつけている時は、クッションなどの柔らかい物を間に挟んだりして、怪我をしないよう注意しましょう。

まずはしっかりと安全を確保してあげてくださいね。

子どもが落ち着くのを待つ

子どもが癇癪を起こしている時、自分の感情を一生懸命表に出している最中です。
子どもは自分の力で落ち着く力を持っています。
大人は静かに待っててあげましょう。

家の中であれば、そのまま見守って大丈夫。
もし子どもが親に対して怒っている場合などは、一旦隣の部屋に移動するなどして、子どもから離れて様子を見ましょう。
(もちろん、安全確保の上で!)

外出先であれば、他の人の迷惑にならないような場所まで移動してから見守ると良いですよ。

ある程度時間が経てば、自然と落ち着きを取り戻してくれます。
落ち着いたら「1人で落ち着けて偉いね」と褒めてあげてくださいね。

子どもの気持ちに共感してあげる

癇癪を起こした子どもの気持ちに共感してあげましょう。

2歳児の心の中
  • 自分の気持ちを分かってくれた!
  • 自分は今こういう気持ちだったんだ!

子どもは親といろいろ共有したがるもの。
もちろん、子どもの「感情」だって共有したいのです。

親は自分のことを分かってくれている、見ていてくれている、という安心感にも繋がりますよ。

抱っこやハグなどのスキンシップも効果アリ!

抱っこやハグなど、子どもの体に触れることで、子どもの気持ちを更に落ち着かせることができます。
これは、幸せホルモンの「オキシトシン」の分泌によって、不安感やストレスを解消する効果のおかげ!

ハグの他にも、背中をポンポンしたり、頭をなでたり、手を握ってあげたり…。
子どもによって落ち着くスキンシップの方法は異なるので、色々試してみましょう。

補足:我が家の息子の場合

息子が癇癪を起こした時は、とりあえず落ち着くまでしゃがんで見守りつつ待ってあげます。
抱っこやハグを求められたら、しっかり抱きしめてあげます。
(こちらからハグをしようとしたら、拒否されることがあります…笑)

落ち着いて、私の声が息子の耳に届くようになってから、息子の気持ちを代弁してあげます。

雨宮陽子

「○○したかったんだよね~」
「○○ができなくて悲しかったね~」

すると、割と短い時間で息子は次のアクションをとります。
失敗したことに改めて挑戦したり、違う遊びを始めたり…。

そして数分後には笑顔になってます(笑)

癇癪が起きた時のNGな対応

両手を前に突き出し止める看護師

2歳児が癇癪を起こした時、やってはいけない対応があります。
間違えた対応をすると、余計に癇癪がひどくなったり、長引くおそれも…。
NGポイントもしっかり押さえておきましょう!

子どもを責め立てる

子どもが癇癪を起こしてる最中でも、落ち着いたあとでもそうですが、

怒る女性

どうして○○したの?!

怒る女性

○○なの?!

このような子どもを責めるような言い方は、子どもの気持ちを理解したい親心からくる言葉でしょう。
ですが、余計に子どもが混乱するもとになってしまいます。

親は冷静な態度で子どもと向き合いましょう。

親が癇癪を起こさない

親だって、イライラしたり自分の要求が通らないと、攻撃的な態度をとることがありますよね?
子どもの癇癪でイライラするとは思いますが、子どもと同じように大声を出して怒鳴ったり、叩いたりするのはNGです!

子どもは親の背中を見て育ちます。
今一度、親自身が子どもと同じように癇癪を起こしてないか、振り返ってみましょう。

親が意思を貫かない

子どもへの共感は大事ですが「それはそれ、これはこれ」という時もありますよね?
危険なことや、子どもにやってほしくないことなど、親は自分の意思を貫き通してください。

自分の要求が通らない経験は、とても大事です。
「泣き止まないからお菓子をあげてしまった…」など、ここで親が折れてしまうと、子どもに混乱を招きます。

また、子どもの気持ちを受け止めず、ごまかすために他に意識を向けたりするのもなるべく避けましょう。
子どもは自分の気持ちに折り合いをつけることが出来ないまま、後々まで引きずってしまいます。
その時の癇癪をあとに持ち越さないよう、癇癪を起こしたその時に解決しましょう。

癇癪を起こさない対策

弟を撫でる姉を見ている笑顔の両親

「子どもは癇癪を起こすもの」
「感情を爆発させることも成長過程の1つ」
そう割り切るとラクになります!

とはいえ、やはり無駄に何度も癇癪を起こされると、親も疲弊しますし、何より子ども自身も辛くなりますよね。
なので、なるべく子どもが癇癪を起こさないで済むよう、親が出来る範囲で癇癪対策をしておきましょう。

見通しを立ててあげる

子どもが何かに集中している時に中断させられると、癇癪を起こしやすくなります。
事前に遊べる時間や、このあとの予定を教えておくなどの見通しを立てることで、切り替えがスムーズになっていきます。

ただ、2歳児にはまだ言葉がうまく伝わらないことが多いもの。
イラストや写真などを使って、スケジュールが目で見て分かるようにしておくのが大切です。

気持ちを切り替える方法を教える

前もって気持ちを切り替える方法を決めておくと、癇癪を起こしにくくなります。

  • 違う部屋に移動する
  • 好きな匂いをかぐ
  • 歌を歌う
  • 抱っこしてもらう
  • いつもの毛布にくるまる

上手に気持ちを切り替えられたら褒めてあげると、自然と気持ちの切り替え方を覚えていきますよ!

感情を伝える方法を考える

癇癪を起こしそうになった時、今の自分の気持ちをうまく伝えるにはどんなものがあるか、考えてみました!

  • 感情や状況をイラストにした絵カードを用意する
  • 絵本やスマホアプリなどで感情を学ぶ
  • 画用紙とクレヨンで感情を絵や記号で描いてもらう

2歳児であれば、絵カードや絵本がオススメ!
子どもがすぐ手に取れる場所に置いてあると、子ども自身で親に伝えやすいですよ。
その子にあった方法を探していきましょう。

2歳児の癇癪に悩んだ時に親がやるべきこと

後ろにいる子供とパパについて、悩むママ

それでも、激しい癇癪が続くと、親としては心配になりますよね。
2歳児の癇癪について、不安が尽きないときは、誰かに相談して気持ちや悩みを吐き出しましょう。

自分の親や友人に話を聞いてもらう

まずは身近な親であったり友人に不安を聞いてもらいましょう。
あなたに親身になって共感してくれたり、経験談を聞いて新たな対処法が発見できるかもしれません。

公的機関を活用する

さまざまな支援が用意されている公的機関を活用してみましょう。
専門家からのアドバイスや情報提供を受けられます。

子育て支援センター

主に乳幼児の子どもやその親が交流する場所となります。
子育ての悩み相談や、親子で参加できるイベントもあります。
同じ悩みを持つ親との交流の機会もありますよ。
※自治体によって名称が違うので、まずは問い合わせてみましょう。

Google等で「○○市(○○県) 子育て支援センター」のように検索すると、お近くの支援センターが見つかります。

児童発達支援センター

お住まいの地域の、障害のある子どもを支援していく場所です。
療育の提供や、関係機関との連携などもあります。
癇癪が発達障害による可能性がある場合は、こちらに相談してもよいかもしれません。

Google等で「○○市(○○県) 児童発達支援センター」のように検索すると、お近くの支援センターが見つかります。

児童相談所

18歳未満の子どもに関する相談を受け付けています。
子どもを保護するイメージが強いですが、子どもの問題行動や発達の相談も受け付けています。
関連機関との連携や助言指導、援助も行っています。

児童相談所一覧|こども家庭庁

病院やカウンセラーに相談する

それでも不安や悩みが解消しない場合や、発達障害の疑いがある場合は、専門の病院やカウンセラーに相談しましょう。

  • 小児科
  • 小児神経科
  • 児童精神科
  • 児童心理専門のカウンセラーがいるクリニック

ちなみに私の場合、息子の通う保育園で、担任と情報を共有しています。

雨宮陽子

「こういった時に癇癪を起こしています」
「嫌なことがあった時、○○といった対応をしています」
など、お互いに情報共有することで、息子に合った対処の仕方を模索しています。

また、癇癪とは別件で子育て支援センターにも相談していますが、親身になって相談を受けたり、関連機関の紹介や取り次ぎもしてくれています。感謝!

まとめ

泣いている男の子

本記事では、2歳児の癇癪について、原因と対策を解説しました。

癇癪を起こした子どもに寄り添うのは、とても大変で難しいものです。
子どもと一緒に泣いた日もあるでしょう。(私は何度もありました…)

  • こういった対策をしてみよう
  • 子どもの気持ちにもう少し寄り添ってみよう
  • もっと周りに相談してみよう

この記事を読んで、何か1つでも参考になれば幸いです。

子育て中は「今」を必死で見ているので、いつ来るか分からない終わりに不安になるのは当然です。
ですが、必ず終わりは来ます。

焦らず、子どもとしっかり向き合って「今」という貴重な時間を大切に過ごしていきましょう。

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